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シャープペン

シャープペン

文字を書くときに使う文房具と言えばシャープペンだと思います。多くの人は、ごく当たり前に使っているのではないでしょうか?シャープペンも鉛筆同様、身近にありすぎて、その歴史やしくみについては考えたことがないかもしれませんね。

シャープペンとは?

 

英語ではプロペリングペンシルとかメカニカルペンシルと呼ばれていることからも分かるようにシャープペンは機械式の文房具とでも言いましょうか?芯がなくなったら補充ができるというものです。このため、鉛筆と違って鉛筆削りは必要なく、とても便利です。シャーペン、あるいはシャープとも言われて使いやすい文房具として私たちのあいだにすっかり浸透しています。シャープペンの一番上の部分には替え芯補充口が付いているノックボタンがあります。そのボタンを押すと少しずつ芯が出てくるしくみになっています。今、文房具店で販売されているシャープペンの多くは、このノック式を呼ばれるものですね。

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シャープペンの歴史

 

1822年にイギリス人のホーキンス氏とモーダン氏によって生み出されたのが、シャープペンの始まりとされています。その当時はネジ付きの芯棒をまわして出す繰り出しタイプのシャープペンでした。ですが、残念ながらこのシャープペンが実際に製造されたのか?などという詳しいことは未だに明らかになっていません。では、実用的なシャープペンの本格的な起源はというと、1838年にアメリカのキーラン氏の「エバーシャープ」発表によるものです。それ以来、シャープペンは広く普及していき、日本へも伝わることになります。初めて日本製のシャープペンが登場したのは1915年のこと。新発売だったにもかかわらず、芯が1mmと太く、しかも高級なデザインだったことから人々には受け入れられませんでした。それから1960年に今、一番多く出回っているノック式のシャープペンが発売されると、その使いやすさで人々の人気を集めるようになりました。その2年後には0.5mmの太さの芯もお目見えし、人気にさらに拍車をかけました。その後も様々な文房具メーカーから続々と安くて使い勝手が良く、その上デザインも豊富なシャープペンが発売され、今に至るというわけです。

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シャープペンの芯

 

シャープペンの芯にも色々な種類があります。濃さなどはもちろんのこと芯の太さも重要になってきます。替え芯を買うときは、自分の持っているシャープペンシルにはどの太さの芯が合うのかを確かめてから選ぶようにしましょう。買ってしまった後に使い勝手が悪かった、など失敗は未然に防ぎたいですよね。

素材別・芯の種類

粘土芯

粘土芯は鉛筆に使われる芯として、よく知られています。黒鉛と粘土、水を混ぜ合わせて焼いたあと油につけて作ります。とても軟らかくて折れやすいので太い芯しか作れず、現在はほとんど見かけることはなくなりました。

ポリマー芯

現在、おもに使われているのがこのポリマー芯ですね。粘土の代わりにプラスチックに似たような高分子有機化合物が用いられています。なめらかで強度が高く色が濃いというのがポリマー芯の特徴と言えるでしょう。この特徴を生かし0.2mmの芯まで実用化されています。

色芯

おもに色鉛筆に使われている色が付いている芯です。これは、顔料をワックスなどの油成分で固めた非焼成芯と、鉱物を焼き固めて作った白い芯にインクをしみこませて作る焼成芯の2タイプがあります。

太さ別・芯の種類

一般的には0.2mmの芯から0.9mmの芯まであります。日本で一番多く使われているのは、0.5mmの芯です。この太さが強度などの面から見ても最も書き味がいいと考えられます。

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シャープペンの種類

シャープペンの種類には、どんなものがあるのでしょう?

ノック式シャープペン

片手で芯を出したり、しまったりできるタイプのシャープペン。サイドノック式や自動ノック式などもあります。

繰り出し式シャープペン

軸を回転させて芯を送り出すタイプのシャープペン。

振るタイプのシャープペン

振ると芯が出てくるシャープペン。100円ショップなどでも売られていますよ。

製図用シャープペン

線を引く目的で製図用に作られたシャープペン。スリーブというペン先の金属部分が長いのが特徴的です。

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