鉛筆友達
 
水彩色鉛筆の使い方

水彩色鉛筆

今、水彩色鉛筆というものが人気です。文房具店などにも様々なメーカーの水彩色鉛筆がそろっています。水をつけることで比較的簡単に絵に変化をつけることができる点で、水彩色鉛筆は最近流行の大人用塗り絵の画材に最適と注目されています。

水彩色鉛筆の特長

 

それでは早速、水彩色鉛筆の特長を紹介したいと思います。水彩色鉛筆は、普通の油性の色鉛筆と同じように使えるほかに、描いたあとに水を含ませた筆でなぞると絵の具のように溶けて水彩画のタッチも表現できます。また、画用紙を少し水で濡らして描くという方法もあります。さらには濡らした部分が乾いてからなら、加筆することも可能ですよ。なので、混色を作るのもとても簡単です。それぞれ単色を使って描いていくよりも、自分で工夫していろんな色を混ぜていくことで、思いがけず今までになかった新しい色が生まれるかもしれません。色鉛筆の持ち味を水彩画独特の柔らかい風合いを同時に出せるのが水彩色鉛筆の良さと言えるでしょう。

▲ページTOP

水彩色鉛筆の使い方

次は水彩色鉛筆の使い方を見ていきましょう。芯が軟らかいか、硬いかでも変わってきますが、使い方のコツを知っておくとキレイな塗り方もできるようになると思いますよ。

重ね塗り

水彩色鉛筆画の最大の魅力はたくさん色を重ねていくと、どんどん違った表情になっていくことです。水を使わずに重ね塗りすると、大変深みのある感じになりますよ。色合いもはっきりします。「これを際立たせたい!」というものを描くときに便利な技法です。ただ気をつけなければいけないのは、硬い色鉛筆を使う場合は力を入れて描かないとなかなか着色できません。

水を加える

これは、あらかじめ画用紙に水を含ませて、その上から色をのせていく技法です。いろいろなパターンがあって、仕上がりもそれぞれ違った雰囲気になります。薄い色で描いた下地を水で濡らして、乾かした上からまた描いていったり、それとは反対に下地が乾かないうちにメインのモチーフを描いたりする方法もあります。ほかにも例えば画用紙を水に浸して、乾かないうちに色鉛筆を寝かせるようにして線を描いてみると、線から色が流れて面白い模様ができますよ。

濡らしながら

今度は水彩色鉛筆のほうを水につけてみましょう。これもまた様々な塗り方・描き方が楽しめます♪水彩色鉛筆の芯先に直接水をつけながら描いていきます。そうするとクレヨンのような筆跡になって、モワッとかわいらしい感じになります。あとは筆などを使って、絵を描いたあとに水を数滴たらします。霧吹きなどで水をかけてもいいですよ。凹凸が特徴的なモチーフに試してみると、独特の雰囲気をかもし出します。

他アイテムとの併用

そのほかは別アイテムとの併用も試してみて下さい。例を挙げましょう。油性のペンで輪郭をとって内側の部分は水を含ませた筆で塗ってぼかします。背景は油性の色鉛筆で塗ってもいいですね。ちょっとイラストっぽい仕上がりになります。水彩色鉛筆以外の色鉛筆や筆記用具を使う際は、画用紙の質感なども考慮して下さいね。

▲ページTOP

水彩色鉛筆を使って塗ってみよう!

では、いよいよ水彩色鉛筆で塗ってみましょう!今回は風景画を例に挙げて説明していきます。風景画はパーツごとに分けて塗っていくといいですよ。ポイントを3つに絞り、紹介します。

建物や木、草むらなどを塗る

最初に建物を塗ります。建物は立体感を出すために、光の当たっている壁の部分の明るさと、陰の部分の暗さを意識しながら塗りましょう。次は木や草むらなどを塗っていきます。手前にあるものは、陰影のコントラストがはっきりするように、また遠くにあるものは、少しぼんやりさせるように塗り分けます。

空を塗る

空を塗るときは青色系のバリエーションを混色で作ります。そうするとリアルに描けますよ。雲の上の部分は白くするため、色は塗らずに画用紙の白さをそのまま生かしましょう。雲の下の部分は、淡い紫色系の色や、淡い黄色系やグレイなどを塗り重ねていきます。

水彩色鉛筆をのばす

水彩色鉛筆は、水でのばすと色合いが薄くなったり濃くなったり、自由に調節できます。画面全体を水でのばすのではなく、水でのばす部分とのばさない部分を、描き分けたほうがより効果的ですね。

▲ページTOP

鉛筆コラム鉛筆を使ういろんな鉛筆水彩色鉛筆で大人の塗り絵リンク集